オートマジカのこと、レポートします。おっと、マジカ!?Vol.01 フロアマット製作の最前線 ~「マジかっ!」と驚くヒミツがいっぱい!~

かかとで気づく、その違い

オリジナルカー用品の開発・販売を手がけるオートマジカ。主力アイテムのひとつがオリジナルのフロアマットだ。クルマのカスタム化という点では、少々地味なパーツだけれど、フロアマットは、安全面でも、居住性という面でも、もっと注目されていい。たとえば、アクセルやブレーキペダルを踏み込んだ時の感覚は、運転の楽しさにも、時には安全性にだって関わってくるはずだ。オートマジカの製品は、品質面でも、デザイン面でも、これまでになかったアイテムとして、違いに敏感なドライバーたちに選ばれている。今回は、そんなオートマジカオリジナルフロアマットの選ばれるヒミツをさぐってみたい。

#01硬さも、柔らかさも縫い方で決まる

フロアマットの品質は、タフティングという技術で決まる。ちょっと耳慣れないコトバかもしれないが、ベースになる布に糸を植え付けていく手法だ。カンタンにいうと、植え付ける糸の密度が粗いと踏み心地が悪くなる。植え付け方によって、硬さや柔らかさだってコントロールできるから、足を載せた時のデリケートな感覚に合わせるのは、かなり大変な作業になる。マットづくりのプロならではの職人技が光る瞬間だ。しかも、オートマジカの製品は、マットの部位によって、タフトの方法を変えている。ヒール部分に通常の2倍の糸を植え付けることで、ヒールパッドがなくても十分な強度が保てるからだ。ヒールパット部のない一体的なデザインと、ヒールパッドと同等の強度を両立させることが、オートマジカのこだわりなのだ。

#02気むずかしい糸を、使いこなす

通常、使い分けて使うことが多いナイロンとポリプロピレン。ポリプロピレンにくらべて、クセがつきにくく、耐摩耗性に優れるナイロンは、フロアマットには最適な素材だ。ところが、価格が高いナイロンを多く使うと、マットの原価は高くなってしまうし、糸が強いので縫製処理に時間もかかってしまう。耐久性や耐光性、発色性がよく、現在考えられる糸では最高のナイロンを使いたがらないメーカーがあるのは、そんな理由があるかららしい。オートマジカでは、そんなちょっと気難しいナイロンを、たっぷりと使っている。ナイロンマットであれば、なんと100%ナイロンだ。使った瞬間に、使い続ければさらに、ハッキリわかる違いを実感してほしい。

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マジカコラム オートマジカのフロアマットなら、ファーストクラスの居住性!?

糸は、某航空会社でファーストクラス用フロアマットとして使われる製品と同じ染料、同じ工程で染められている。大勢の人に踏まれ、マットがつぶれても白っぽくならないのが特徴だ。色の確認も専用機械で行う。これは、太陽光や蛍光灯、白熱灯など、どんな光があたっても、同じ色に見えるようにするためのノウハウだ。実は、国会議事堂の赤い絨毯にも同じ技術が使われているらしい。オートマジカのフロアマットなら、国会議員気分になれるかも!?

#03デザインの決め手は、染色とプリント

カラーリングには、糸の段階での染色と、マットに仕上げたあとのプリントという2つの手法があって、オートマジカでは、必要な発色やデザインに合わせて、最適な方法が選ばれている。糸の染色には気を使っているし、色ムラの起きない特殊な染色機で染めている。もちろんプリントで仕上げたマットの場合だって、糸のなかにまでインクが染みこむようにたっぷりインクを使いながら、色のにじみをゼロにするという、ちょっと矛盾するような精度を実現する高精度なマシンが活躍している。何年もの間、毎日踏まれ続けるマットだからこそ、踏まれても色があせないように、それぞれ最新の工場で作業されているんだ。最後に、スピードが自慢のミシンや丁寧に縫うのが得意なミシンなどを、機械の個性によって使い分けながら、縁をかがって仕上げられたオートマジカのオリジナルマットは、厳しい検査のあとで自動車ディーラーに届けられ、ドライバーたちの足元に固定される。固定用のフックも、純正品と同様の基準でチェックされていてるから安心だ。

実際にオートマジカ製品を使っているドライバーからも、「非常に軽くてよい。へたりが少ない」といった評価が届いている。一枚のフロアマットに対するオートマジカのこだわりは、もしかすると、ドライバーが自分のクルマに持つこだわりと、同じくらい熱いんじゃないだろうか。

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マジカコラム 写真と間違えておどろく人も続出!?フロアマットを変えるプリント技術。

まるで写真のように見える宇宙からみた地球。なんと、マットに特殊な技術で印刷したものだ。写真なみの精度も驚きだけど、この白い雲に、白いインクが使われていないと知ると、たいていの人は信じないらしい。実は、プリントする絵柄の白は白じゃない。まわりの色に合わせ、グレーやブルーグレーなどにプリントすることで、白よりも白く見えるらしい。この独自の技術、驚くほどの精度は、オートマジカのフロアマットにも活かされている。

#04フロアマットができるまで

  • 先染めの場合
  • プリントの場合
  • 01.染色 02.タフト(植糸) 03.裁断 04.縫製 05.完成

    1. 01.染色 先染めでつくられる場合、糸の素材をセレクトしたのち、染色機で、製品ごとに糸を染めていく。糸自体を動かしながら染料を吹き付けるので、糸の内部まで染料が染み込み、色ムラも起きにくい。
    2. 02.タフト(植糸) タフト機とよばれる専門的な機械に、整然と整えられた糸がセットされる。マットへとカタチを変えるプロセスだ。ナイロン糸の場合、あまり高速で織ってしまうと、穴が開くこともあるので、注意が必要だという。
    3. 03.裁断 フロアマットの形状は、車種、モデルごと製作される専用の刃をセットしたマシンで、カーペット状の布から、数枚ずつ一気に切り取られていく。ミリ単位の精度が求められる作業になる。
    4. 04.縫製 注意深く縁をかがるロックミシンによるオーバーロックと呼ばれる工程。複雑な形状のマットを均一にかがるために、ミシンのスピードをきめ細かく調整しながら行われる。すべて、熟練したスタッフの手作業だ。
    5. 05.完成 クルマにセットするためのベルクロテープや注意書きラベルなどを取り付けて、フロアマットは完成する。人の手と目でしっかり検品されたのち、梱包されて、ディーラーの店頭に並ぶことになる。
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  • 01.タフト(植糸) 02.プリント 03.裁断 04.縫製 05.完成

    1. 01.タフト(植糸) タフト機とよばれる専門的な機械に、整然と整えられた糸がセットされる。マットへとカタチを変えるプロセスだ。ナイロン糸の場合、あまり高速で織ってしまうと、穴が開くこともあるので、注意が必要だという。
    2. 02.プリント フロアマットの奥深くまで、高濃度のインクを浸透させるプリント工程。たっぷりのインクを使いながら、色のにじみがない特殊な機械で行われる。あらかじめインクを調合しておくことで、繊細な色合いが生まれるという。
    3. 03.裁断 フロアマットの形状は、車種、モデルごと製作される専用の刃をセットしたマシンで、カーペット状の布から、数枚ずつ一気に切り取られていく。ミリ単位の精度が求められる作業になる。
    4. 04.縫製 注意深く縁をかがるロックミシンによるオーバーロックと呼ばれる工程。複雑な形状のマットを均一にかがるために、ミシンのスピードをきめ細かく調整しながら行われる。すべて、熟練したスタッフの手作業だ。
    5. 05.完成 クルマにセットするためのベルクロテープや注意書きラベルなどを取り付けて、フロアマットは完成する。人の手と目でしっかり検品されたのち、梱包されて、ディーラーの店頭に並ぶことになる。
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